海外ワークエクスペリエンス1(入門編)体験談
——オーストラリアで感じた、情熱と想いを持った格好いい働き方——
現代心理学部映像身体学科3年次 橋本 菜穂さん
2025/06/02
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
全学共通科目「海外ワークエクスペリエンス1」(入門編)の参加者体験談をご紹介します。
橋本 菜穂さん

※3名の中央が橋本さんです
- 所属学部?学科(専修)/学年:現代心理学部映像身体学科3年次(プログラム参加時:2年次)
- 参加プログラム:全学共通科目総合系科目「海外ワークエクスペリエンス1」※
※2023年度まで開講の「海外インターンシップ1」と同科目
- 渡航先:オーストラリア(ブリスベン)
- 実習時期:2025年2月(8日間)
2024年度「海外ワークエクスペリエンス1」実施概要
「世界を知り、『働く』楽しさを経験することで自身の将来の可能性の大きさを体感する」というプログラムテーマのもと、9名のグループで8日間オーストラリアのブリスベンを訪問し、自分を知るためのワーク、社会人インタビュー、ミニビジネスプロジェクトに取り組みました。ミニビジネスプロジェクトでは、オーストラリア州政府機関にご協力いただき日豪間のグローバルマーケティングに挑戦しました。現地研修においてはファシリテーターによるサポートやアドバイスを受けながら活動に取り組みました。
◇参加のきっかけを教えてください
◇今回の実習で取り組んだ内容を教えてください

初日に、自分の人生において大切にしている価値観を見つけていくワークに取り組みました。自分とじっくり向き合う時間を通して、改めて自分の大事にしている考え方に気づくことができ、自己理解が深まりました。価値観を共有し合う時間もあり、その人らしさが表れている価値観を見て、参加者同士の距離が一気に縮まるきっかけにもなりました。

オーストラリアで働いている日本人の方や、日本と関わりのあるオーストラリア人の方にインタビューを行いました。事前準備を重ねた上で、仕事の内容やその道に進んだ背景、仕事への想いなどをうかがい、多くの学びと刺激を得ました。その後の振り返りでは、参加者同士で将来について語り合い、熱い気持ちを共有する時間になりました。

プログラム後半には、クライアントから提示されたテーマに対して、3?4人のグループで具体的な施策を考え、提案するというワークに臨みました。今年は、オーストラリア州政府機関からの課題で「インスタグラムに“#Brisbane”の投稿を増やす!認知度を上げるための施策提案」に取り組み、インスタグラムにみんながブリスベンの投稿をしたくなる施策や工夫点を提案しました。実際に採用されることを想定したレベルの高いアイデアや、プレゼンテーションの構成、スライドの質などが求められ、大変でしたがとても学びのある内容でした。この経験を通して、社会人として企画を提案する際の具体的なイメージを持つことができました。

滞在中は、オーストラリア人学生とその家族と一緒にヴィラで共同生活を送りました。とても素敵な滞在先で、プログラム参加者ともすぐに打ち解けることができました。夕方に街へ出かけたり、一緒にピザを作ったりと、現地の人と関わる中でリアルなブリスベンの暮らしやアクティビティを体感できました。
◇印象に残っているエピソードを教えてください


◇今回のプログラムを通じて、気付きや自身の成長?変化があれば教えてください
参加前は海外で働くことに高いハードルを感じていましたが、現地で活躍する日本人の姿や働き方を見て、不安よりも可能性を感じられるようになりました。また、オーストラリアの働き方——たとえば、シェアオフィスの活用や時間に縛られすぎない柔軟さ——にも魅力を感じる一方で、海外生活の大変さや、日本での生活環境のありがたさも実感しました。オーストラリアの良さを知ったからこそ、日本の良さにも改めて気づくことができました。
また、自分の将来について考えるきっかけにもなりました。事前?事後の研修や価値ワークを通じて、自分が大切にしている価値観や考え方に気づくことができ、自己理解が深まったと感じています。社会人インタビューでは、自分の興味や想いを大切にして仕事を選び、その仕事に情熱を持って取り組んでいる方々の姿に触れ、自分もそんなふうに働きたいと強く思うようになりました。


◇これまで取り組んできた他の活動と本プログラムのつながりを感じる場面はありましたか
どちらのサークルも、人と協働しながら何かを作り上げるという点で共通しており、よさこいでは楽曲や振り付け、衣装に至るまで、すべてを一からメンバーで話し合いながら演舞を作り上げています。TEDxRikkyoUでは、年一度のイベントに向けてテーマの設定から企画?運営までを学生主体で進めています。
サークル活動の中ではミーティングをすることが多く、話が行き詰まったときには「今、話しているテーマは何か」を意識的に確認するようにしてきました。そうした習慣を通じて、議題の整理や方向性の修正、全体を俯瞰して考える力が身についたと感じています。この力は、今回のプログラム内でのPBLでも活かされました。企業から提示された課題に対して具体的施策を考える際に、その内容が本質的に課題解決につながっているかどうかを一歩引いて見直すことで、より的確な提案を行うことができました。
◇今後の目標を教えてください
また、もっと多くの国を訪れ、様々な人に出会い、価値観に触れながらコミュニケーションを深めていきたいという想いがあるため、在学中に長期留学にも挑戦したいと考えています。
◇参加を検討している方へメッセージをお願いします

クイーンズランド州政府機関のスタッフとともに
後書き
「海外で働く」ことに可能性を感じられたこと、そして仕事への姿勢や、日本とオーストラリアそれぞれの良さに対する理解が深まったことは、大きな収穫だったと感じます。普段とは異なる環境での経験を通じて得た気付きを日常の視点と結びつけて考えることで、より現実的に「海外で働く」という選択肢の可能性を実感できたのではないでしょうか。
本プログラムでは、日本と海外の文化の違いを理解することに留まらず、自らがグローバル社会で働く姿を具体的に思い描くことができます。次の一歩を踏み出すきっかけとして最適なのが「海外ワークエクスペリエンス1(旧:海外インターンシップ1)」(入門編)です。
グローバルな環境や海外で働くことに興味はあるものの最初の一歩をなかなか踏み出せない——立教大学には、そんな皆さんが自分の目標に近付くきっかけがあります。
グローバル教育センターではグローバル社会での活躍を志す学生を応援する各種プログラムを展開しています。
CATEGORY
このカテゴリの他の記事を見る
RIKKYO GLOBAL
2025/05/28
海外で働くとは、互いの文化を尊重し、工夫して伝え合うこと
——...
経済学部3年次 樋口 佳凜さん、経営学部3年次 朱 睿さん